APIとは
エンジンオイルの性能をあらわす規格のひとつで、エンジンオイルに求められる性能をどの程度クリアできているかをあらわしています。
● 米国石油協会 「 API 」
● アメリカ自動車技術協会 「 SAE 」
● アメリカ材料試験協会 「 ASTM 」
以上の三者が定めています。
耐摩耗性や、高温時の耐久性など、様々な条件をクリアしてエンジンとともに進化してきたエンジンオイルの性能をを、どの程度クリアできているのかをあらわす規格です。
近年では、省燃費性能が求められているため、このAPI規格でも、省燃費性能の基準の改善が多く見られます。
API規格の見方と種類
API : SN
などと表記され、右(SN)の二文字からどのようなオイルなのかを見分けることができます。
右の二文字の内、一文字目のアルファベットが、ガソリンエンジン用なのか、ディーゼルエンジン用なのかを表しており、どちらのエンジンに使えるのか判断できるようになっています。
Sから始まるSA~SN(2015年現在)は、
ガソリンエンジン用オイルで、
Cから始まるCA~CF(2015年現在)は、
ディーゼルエンジン用のオイルであると判断できます。
ガソリンエンジン用、ディーゼルエンジン用、ともに、2文字目がアルファベット順で後にくるほど最新の規格となり、より厳しい試験をクリアできたオイルであるということになります。
API規格の見方や注意点など
二文字目がアルファベット順で後のものの方が新しいということは、逆にいえばアルファベット順で始めの方に近いものは古いということです。
店頭に並ぶオイルから選ぶ場合など、この点に注意しないと、長期在庫の古い商品を選んでしまうこともあります。
オイルの缶を自分で開けたことがある方はご存知だと思いますが、開封するまでは中身は真空状態になっています。
オイルは空気に触れなければほとんど劣化しませんし、古い規格のものの方が性能が劣るといっても、ひとつ前の規格くらいならほとんどその差はありません。
また、この規格を取得するには、多くの資金が必要なため、性能の高いオイルを販売しているオイルメーカーでも、最新の規格を取得していないこともあります。
ですので、新しく購入したエンジンオイルがひとつ前の規格だったからといって、新しい規格のエンジンオイルの性能よりも劣っているとは限りません。
とはいえ、最新規格よりも2つ前の規格ともなると、さすがに多少の劣化をしている可能性があるかもしれません。
最新規格か、ひとつ前までのものを選ぶようにしましょう。