エンジンオイルの交換時期について

エンジンオイルの交換時期は、人によって様々な見解があり、正解がわかりません。自分の経験や考え、カー用品店やディーラーなどで受けた説明を元に、走った距離で交換時期を判断する方が多いのではないでしょうか。

 

今までそうしてきて故障経験がないのであれば私はそれでもいいと思います。インターネットで検索すると、あちこちで交換時期について語られていますが、どれが正解なのか、ハッキリとはわかりません。

 

かくいう私も、交換時期に限らず、いまだに試行錯誤しています。ただ、カーメーカーが指定するエンジンオイルの交換時期については、ひとつの結論を出しましたので、このページでは、そのことについて解説したいと思います。

 

 

カーメーカーが指定するエンジンオイルの交換時期について

カーメーカーでは、エンジンオイルに限らず、各部品の交換時期を指定しています。

 

どのようにテストしてどのように判断して指定した交換時期なのかはわかりませんが、その通りに交換していれば、保障期間内に故障した場合は保障を受けられます。

 

この保障期間とは、長いもので5年もしくは10万kmの走行のどちらか早い方です(2016年現在)。

 

指定の交換時期は、カーメーカーの取り扱い説明書、またはメンテナンスノートに記載されています。以下は、私の所有するTOYOTA車のメンテナンスノートに記載されているものです。

 

部品・油脂類の交換時期

※( )内はディーゼル車、ターボ車、LPG車
※この交換時期は1年で10000km程度走る標準的な自動車を対象に定められており、著しく走行条件が異なる場合はこの時期より早めに点検整備する必要があります。

 

シビアコンディションとは

悪路(凹凸路、砂利道、雪道、未舗装路)

・運転者が体に衝撃(突き上げ感)を感じる荒れた路面
・意思を跳ね上げたり、わだち等により下回りを当てたりする機会の多い路面
・ほこりの多い路面

走行距離が多い ・走行距離が多い場合(目安)20,000km以上/年
山道、登降坂路の頻繁な走行 登り下りが多く、ブレーキの使用回数が多い場合
短距離走行の繰り返し 1回の走行距離が短く、水温(各部の温度)が低い状態での走行が多い走り方をする場合(目安)8km以下/回

 

これで全てではありませんが、おおよそこのようなことが書かれています。この他にも、法令で定められた定期点検の実施など、条件がいくつか加わり、それをクリアしているにも関わらず故障した場合に保障の対象となります。

 

 

大事なことは

5年間、もしくは10万km走行する間に、このようなことを守るユーザーのクルマが故障した場合には、それをカーメーカーが保障しなくてはいけないということです。

 

つまり、5年や10万kmでは故障しない、もしくは修理するとしても大した費用はかからない故障しかないのではないかということが推測できる訳です。

 

そうでなければ、カーメーカーは赤字になってしまいますよね。

 

ですので、5年や10万km程度しか乗るつもりがない車なら、カーメーカー指定のオイルで、カーメーカー指定の交換時期を守っていればいいということです。

 

他のページでも同じようなことを少し書いていますが、基本的にはこのカーメーカー指定の通りにするのが良いということを覚えておいてください。

 

それと、注意しておいて欲しいことがあります。上の表やその内容などは、各メーカーによって微妙に違います。

 

保障を受けられるようにする為には、お乗りの車の取り扱い説明書か、メンテナンスノートの確認は必要になりますのでご注意を。

 

また、表などを参照していただければおわかりになるかもしれませんが、非常に曖昧なことしか書かれていません。

 

標準の交換時期では保障があるとは言え交換のタイミングとしては遅すぎると私は思いますし、メーカーからも、標準的な使用条件ではなかったのでは?と疑われるかもしれませんので、

 

カーメーカーの指定する交換時期のうち、シビアコンディションではなさそうだとしても、シビアコンディションの交換時期で、メーカーの指定しているオイルに交換することを推奨します。

 

 

でも、このサイトを見ていただいている方はきっと車好きの方々が多いのでは?

できるだけ長く今の車と付き合っていきたい。20万kmは走りたい。できれば30万km走りたいなんて考えている方もいると思います。

 

私もお金に余裕が無いこともあり、今の車を買ってから、全てのメンテナンスを自分で行っています。そんなことから人一倍愛着もあり、出来るだけ長く今の車と付き合っていこうと考えています。

 

そのためには、カーメーカーの指定している交換時期では遅いと思います。保障がなくなっても、まだ使う車です。カーメーカー指定の交換時期は、保障期間内の故障を防ぐためのメンテナンスです。

 

「 カーメーカー指定の交換時期は、性能を長く維持するためのメンテナンスではない 」

 

というのが私のカーメーカーの指定するエンジンオイル交換時期に対する結論です。もちろん、保証期間内に次の車に乗り換えようと考えている人は、最低限のメンテナンスで十分です。

 

しかし、車の安全、環境基準は年々厳しくなっていき、今までの基準では作れた良い車が、どんどん作れなくなっていきます。

 

昔の基準で、今の技術があれば、カーメーカーはもっと素晴らしい車を作ることも可能だと思います。ゲームやアニメで良かったものは、再放送、リメイクなどできますが、車はそうはいきません。

 

良いと思った車を大事にすることを、私は応援しています。

 

自分の車を大事に思って、すでに独自の交換サイクルやエンジンオイルの劣化具合の判断などをされている車好きな方もいらっしゃると思いますが、そのような方はそれでいいと思います。

 

大事にはしたいけど、まだ交換サイクルや、どのエンジンオイルを使うか、決めかねている方は、このサイトのエンジンオイルについてを全て見ていただければ自分のエンジンオイルに対する考え方を見つけていただけるよう、サイトを更新していきたいと思います。