防錆、緩衝、潤滑バリアー 「油膜」

 

エンジンオイルが、どのようにして触れあう金属の磨耗を抑えるのかというと、オイルを金属の表面に付着させ、油の膜、つまり油膜をはります。

 

この油膜で、

 

●空気と金属が触れないようにし、錆からエンジン内の部品を守り( 防錆 )、

 

●動いている金属の部品どおしが直接触れるのを防ぎつつ振動を緩和( 緩衝 )して、

 

●引っ掛からないよう滑らすことで磨耗を抑え( 潤滑 )しています。

 

この、様々な効果をもたらしてくれる頼れるバリアーのような役目を果たしてくれる油膜ですが、バリアーの厚さがオイルによって違います。

 

水のようなサラサラとしたオイルであるほど薄く、ソースのようなドロドロとしたオイルであるほど厚くなります。

 

この、サラサラしているか、それともドロドロしているか、どの程度なのかを表しているのが「粘度」です。

 

エンジンオイルには、粘度を表す規格「SAE」と、品質を表す規格「API」があります。
エンジンオイルの規格についてには、別のページで解説しています。

 

● エンジンオイルの規格 「SAE」

 

● エンジンオイルの規格 「API」