エンジンオイルについて

エンジンオイルの粘度について

 

● 粘度が低いほどオイルはやわらかく、水のようにサラサラしていて、油膜は薄くなり、

 

● 粘度が高いほどオイルは固く、ソースのようにドロドロしていて、油膜は厚くなります。

 

金属製の部品表面にはられた油膜が厚いほど、部品同士が直接ふれにくいので削れにくくなります。また、その部品同士が激しく接触しようとする衝撃や振動を緩和してくれます。

 

油膜が薄いと、金属の部品が油膜を突き破ってしまい、部品同士が直接接触してしまいます。このことを油膜切れといいます。

 

ここまで聞くと、一見油膜が厚い、粘度の高いオイルの方が良さそうな気がしますが、油膜切れをおこさないために、油膜を厚くしようとして、粘度の高すぎるオイルを使用すると、今度は抵抗が増えてしまいます。

 

抵抗が増えてしまうと、エンジンが自分自身を動かすために力をたくさん使ってしまい、車を動かすための力が弱くなってしまいます。

 

力が弱くなってしまった分、車を動かす力を増やそうと、ドライバーはアクセルを多く踏んでしまい、燃料を多く使用してしまい、燃費が悪化してしまうのです。

 

ですので、粘度は高すぎても、低すぎてもよくありません。適切な粘度のオイルを使うことが大切になります。

 

自動車メーカーでは、様々な使用条件と、メーカー保証の期間の兼ね合いから、どんな粘度のオイルを、どのくらいの期間で交換したらいいのか、定めています。

 

「基本的には」このメーカー指定の粘度のオイルが、適切なオイルということになりますので、メーカー指定の粘度のオイルを使用するようにしましょう。

 

自分の車の適切な粘度がわからない方は、その車の取り扱い説明書をご覧ください。中古車を購入した方で、取り扱い説明書をお持ちでない方は、ディーラーか、カー用品店、または車を買った販売店などで確認することができます。

 

この、適切な粘度のオイルというのが、実は車の使い方や、エンジンのくたびれ具合によって変わってきてしまう部分になると私は思うのですが、説明すると長くなってしまうので、別のページに詳しく書こうと思いますが、ひとつだけ、先に書いておきます。

 

もしもエンジンが暖まっても、マフラーから白煙が大量に排気されていたり、オイルの減りが速いという方は、エンジンオイルの粘度をワンランク高い(固い)ものに変更してみてください。エンジンの調子が良くなる可能性があります。