エンジンオイルの「潤滑」効果
エンジン内の燃焼室(シリンダーという筒状の部屋)の中で、燃料を燃やし、爆発させたエネルギーをピストンという部品(筒状のシリンダーにすっぽりハマる部品)が受け止めます。
ピストンが爆発のエネルギーを受け止めると、シリンダーの中をスライドするように動きます。
この時ピストンが受け止めた爆発の力は、スライドする過程で、エンジンからミッション、ミッションから様々な部品を伝わって、最終的にはタイヤを回す力になっています。
しかし、金属の部品同士で直接接触してしまうと、互いに削りあってしまい、部品の形状はどんどん変化しまい、正確な動作ができなくなっていってしまいます。
ピストンがシリンダーの中をスライドする時も、エンジンオイルが無ければ、直接接触して擦れてしまいます。こういった擦れや、接触によってエンジン内の部品が削れ、正確な動作ができなくなっていくと、力が伝わりにくくなったり、
摩擦による発熱などによって、金属と金属が溶けてくっついてしまう焼きつきという状態になってしまい、最悪の場合破損してしまいます。
このような部品の接触や摩擦を最小限に抑えることが、エンジンオイルの重要な役割の一つである 「潤滑」 です。