エンジンオイルについて

エンジンオイルが劣化するとどうなるのか

 

エンジンオイルが劣化してくると、どうなるのか?

 

●エンジンが壊れます。

 

エンジンオイルが劣化するというのは、ガソリンや水によってエンジンオイルが希釈されることによる粘度の変化や、金属粉の量が増えてくることによって、部品の損傷が激しくなることもあります。

 

ですが、一番速く致命的な故障に至るのが、スラッジという汚れがエンジンオイルの流路に詰まる事です。スラッジが詰まってしまうと、オイルが行き渡らなくなり、緩衝効果と潤滑効果を失った金属同士の摩擦によって、溶けてくっついてしまう焼きつきという状態になり、正しく動くことができなくなったエンジンが、自ら自身を破壊してしまうのです。

 

そうなってしまうと、車の修理の中でも最も高額なエンジンの修理となってしまいます。そうなる前にエンジンオイルを交換するのが理想的ですが、エンジンオイルの劣化状況を判断できれば、ちょうどいい交換時期もわかるはずですが・・・

 

エンジンオイルの劣化具合を的確に判断するためには、オイルを検査、分析できる機関にみてもらうしかありません。オイルの色や、臭いなどから判断することはできませんし、気温や気圧、車のあらゆる箇所の暖機具合によっても変化していくエンジンの出力などから判断することもできません。

 

つまり、一般人が的確にオイルの劣化を判断するのは不可能なんです。

 

しかし、適正なオイルを入れていた場合は、下記のような症状から、わずかな劣化を判断できるかもしれません。ただ、いずれも、感覚的なものが多いので、あくまでも的確には判断できませんが、私はこの感覚的なものもエンジンオイルの交換時期の判断材料にしていますので、参考になれれば幸いです。

 

ドライバーが判断できる症状

 

●パワーが落ちる

 

エンジンオイルの粘度が低下してしまうような劣化の仕方だと、エンジンオイルの密閉効果が得にくくなり、出力低下につながります。
普段からエンジンの調子を気にかけている人が、回転の上がり方を見たり、毎日の通勤で通る上り坂での回転数を見て判断している人もいるようです。

 

ただし、タイヤの減り具合や暖まり具合、ミッションの暖まり具合や、気温によってエンジンが出せる出力は変わってくるので、それだけで確実に判断できる訳ではありませんが、エンジンオイルの劣化のうち、粘度の変化による、密閉効果の違いから、僅かなパワーダウンやアップはあります。

 

これによって燃費も僅かに変化します。

 

●振動や音が変化する

 

エンジン音を楽しみながら走っている人や、高級車に乗っていて、エンジン音が気になる人であれば気付くかもしれません。

 

エンジンがなめらかに回っていたのが、ガサツな回り方になったとか、アイドリング時の振動が増えたとか、エンジンがうるさくなったりします。これは、オイルの緩衝性能や潤滑性能が落ちてきたことによって出る症状です。

 

しかし、以前の状態を覚えていないと判断できませんので、車好きでないとなかなか気づけないかもしれませんね。

 

また、エンジン音や振動を気にする場合は、暖まっているかどうかも同時に判断してください。よくある、オイルを交換した直後に調子がよくなったというのは、交換前のオイルは暖まっていたけど、交換直後でオイルやエンジン内が暖まっていなかっただけということもあります。交換前と同じ条件にならなければ判断できません。

 

余談ですが、エンジンオイルの銘柄を変える時も、3回以上同じオイルを試してから判断することをおススメします。エンジンオイルを交換しても、完全に抜け切ることはないので、前に入れたオイルが残っている状態で新しいオイルを入れることになります。

 

ですので、性能を比較するには、3回程度は同じオイルを使用してみないと判断できません。特に、洗浄性能が高いエンジンオイルを入れた場合には、エンジン内が洗浄され、次にオイルを入れた時に性能が発揮されるような場合には、前に入れたオイルのおかげで調子がよくなっていることも考えられます。

 

●エンジンがかかりにくくなる

 

エンジンをかける音で、「キュルキュルキュル・・・ブーン」って音、鳴りますよね?この「キュル」という音、スターター(セルモーター)でクランキングする音なんですが、その回数が増えてきます。

 

これは、添加剤でオイルをやわらかくしているエンジンオイルの場合に、添加剤が劣化してきて、エンジン始動時の粘度が高くなってしまっていることによるものである可能性が高いと思いますので、エンジンオイルによっては、エンジンのかかりやすさには影響がないものもあると思います。

 

●マフラーから白煙が出てくる

 

正常な時でも水蒸気が出ます。寒い日には水蒸気も白く見えますが、エンジンとマフラーが暖まってくると透明になってきます。水蒸気の場合はほとんど臭いもありません。

 

そうではなく、臭いもあり、なかなか消えないのが白煙です。白煙が出ている場合は、エンジンオイルが必要以上に蒸発してしまっている状態です。エンジンオイルの劣化によって白煙が出ることもありますが、他の原因も何点かあり、エンジンにとって危険な状態である可能性もありますので、すぐにオイルを交換するか、点検してもらうことをおススメします。

 

自分でオイル交換しているとわかること

 

自分で交換してよくわかるのは、エンジンオイルがどのくらい減ったかどうかや、抜いたオイルの汚れ具合などですが、このような情報を元に、エンジンオイルを選ぶ基準にすることもできます。

 

抜いたオイルが真っ黒だったという場合には、劣化が速くて黒くなってしまったと考える方が多いかもしれません。確かにそのような場合もあるでしょうが、エンジン内にたまった汚れを洗浄する性能が高いオイルだったために汚れを取り込んでオイルが真っ黒になることもあります。

 

現に、私が様々なエンジンオイルを使用してみて、現在使用しているオイルに落ち着いた理由が、はじめに使用している時には抜いたオイルが黒かったのが、飴色にしかならなくなったことです。また、色が変化しなくなるにつれて、劣化するまでの期間がのびたように感じています。

 

もちろん、精密に検査したわけではないので、劣化するまでの期間においては感覚的なものにはなりますが、抜いたオイルの色だけは、感覚ではなく、実際の運用から判断しています。また、私はケチって20Lペール缶でエンジンオイルを買っているので、入れるオイルの種類も、4回以上は続けて同じものを使用していますので、前のオイルの効果もほとんど無いと思います。